ネイチャーアクアリウム

水草を育てることで水槽の中に良好な環境をつくり、さらに魚やエビなどの生き物を一緒に育てることで自然の生態系を再現するネイチャーアクアリウム。それは自然の美しさと調和のとれた環境が融合して創られる独自の世界。健康に育った水草が生い茂り。色とりどりの熱帯魚が泳ぐ美しい水景は、人の心も癒やしてくれます。
MYTANK

水草と楽しむ

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水槽/W90×45×45(cm) 濾過/内部式フィルターEHEIM2448+外部式フィルターEHEIM2213 底床/大磯砂+オリジナル 照明/NISSO900(NAランプFL30×2灯)×2台 CO2/大型ボンベ+CO2ストーン タイマー制御/(照明・CO2)1日8時間 添加液/グリーンプラティ(ADA) 換水/1週間に1度1/2 水温/27℃ pH/6.8 

ディスカスとは

アマゾン川一帯に広く棲息する熱帯魚の一種です。
名前の由来は円盤状(disc)の体型をしているから。
symphysodon_Putumayo
アマゾン川流域で採取された野生種を「原種」といい、ショップで通常多く販売されているのは人工的に養殖、品種改良されたもので「改良種」として区別される。 近年は改良種の放流が行われている可能性が指摘されており、交雑種も多く本来の原種としてのステータスは低下している。 『熱帯魚の王様』と呼ばれた華やかな時代もありましたが、改良種も同じく、何んでもありの粗雑な東南アジアディスカスの影響から価値観激落のディスカスになりつつあります。

リシア

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リシア(Riccia fluitans)
和名をカズノゴケ、ウキゴケといわれ、わが国の湿地や休耕田などにも自生している浮き草です。昨今の水草ブームの火付け役的存在で、活発な光合成により酸素の気泡を付着させたその様は多くの人を魅了します。この気泡とライトグリーンの色合いが独特な景観を作ります。
この水草は本来浮き草で水中で育成するには、流木などにテグスなどで巻き付けて固定します。レイアウトの中でリシアを活かすも損ねるのも、管理者の育成条件次第で左右され、結果は光量と二酸化炭素濃度で決まってしまいます。これほどまでに条件に即座に反応する水草は他にはありません。順調に育成させてゆくと、ある日突然流木から剥がれるようにして浮き上がります。未然に防ぐためには定期的に底床の砂をリシアの上からかけて、その重さで沈めてやれば、しばらくの間は美しい形状を楽しむことができます。

水草の不思議

室内アクアリウム用には沈水性の物以外に、本来は浮漂性や抽水性で生活する水草を水中化(順化させたり、水中葉にして育成したり)したものが多く使われます。ほとんどの種類が水上(陸上)で生活する「水上葉」と水中で生活するときの「水中葉」として環境に適応する2つの顔を持っています。
Rotala rotundifolia
水上と水中で、同じ水草とは思えないくらいに姿が変わる。
不思議ですね。