個体の導入

いよいよディスカスの導入です。しかし、水草水槽でディスカスを楽しむには飼育匹数の制限があります。ベアタンクと違って頻繁な換水をしないので、収容数に比例した排泄物や残餌から生ずるアンモニア、亜硝酸、硝酸塩の発生を低く抑えなければならないからです。90cm水槽ならMサイズ(若魚)で4~5匹、成魚サイズで2~3匹が適当かと思います。予算に都合がつくならば、できる限り成魚を泳がせてください。発育ざかりの幼魚や若魚の場合、水草水槽では給餌やスペースの関係から、ディスカスらしく(体高のある円盤型に)育てあげるのには無理(困難)があります。
店頭での個体の選び方ですが、いくつかの店を回ってみて管理が十分に行き届いているショップを探してください。次のような個体を平気で販売しているショップは遠慮したほうがよろしいようです。

  • 正面から見ると肉厚がない(痩せすぎ)、寸詰まりの体型
  • 目の一部、或いは全体が白濁していたり、欠けている
  • 鰓(エラ)蓋がめくれている。片側の鰓蓋だけで呼吸している。頻繁に鰓蓋を大きく開く
  • 鰭が湾曲していたたり、鰭先が溶けたようになり、軟条がバラけている
  • 腹部が異常に膨らんでいる、白い糸状のフンを引きずっている

健康そうな個体を見つけたら、品種名や価格にこだわらないで自分が気に入った色や型の個体を入手してください。その際に気を付けなければいけないのは個体のサイズです。できるだけサイズを揃えてください。不揃いなサイズを水槽内に導入しますと、どうしても大きい個体が小さい個体をいじめますし、餌を独占しょうとします。結果、弱い個体から調子を崩しはじめます。また、購入する場合は予算の許す限り、収容予定数をまとめて買われることをお薦めします。どうしても予算の都合がつかない場合は1匹ずつ買い足していくのせはなく、複数匹ずつ導入していってください。新しいディスカスを本水槽へ入れる前には必ずトリートメントを実施しましょう。

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