まずはセット・アップ!
①水槽の設置場所は直射日光の当たらない、振動が少ない場所を選びましょう。また、給排水や電源の利便性もよく考えてください。 床(土台)には十分な強度があり、安定していることも大切なことです。丈夫な台を用意してください。専用の水槽台(キャビネット)が望ましいですね。
②水槽をどこに置くのか決まりましたか。流木や石組を使ってのレイアウトの構図・構成は決まっていますか?あらかじめスケッチなどを描いておくと手順よくできますよ。
③水槽をよく洗い(洗剤は使わない)、水槽裏側にバックスクリーンを貼り付けてから台に設置。次に底床肥料(イニシャルスティックなど)を敷く。 このとき、寒冷地等においては先にADAのグロースプレートやラインヒーターを設置しておくと良いでしょう。次に、米をとぐ要領でよく洗った砂利(大磯砂)を3cm~5cmになるように敷く。 なお、底床は後ろに行くほど高く(5cm~8cmほど)にしておく。砂利を平らに均すには、三角定規を用いると便利ですよ。
④次に水槽内に調整(中和・適温)された水を1/4ほど注入する。(このとき、小皿などを砂利の上に置いてその部分に水を注ぎ込むようにすればに底砂が掘り返されずに済みます。) ここで、流木などのレイアウト用品を設置します。後で水草を植えるので、そのこともよく考えてバランスよく(いろいろと角度を変えながら)配置してみましょう。
⑤水草の植栽:まずは背の低い前景用の水草から植え込みます。植え込みが終わると、水槽の水を 2/3ぐらいまで入れてください。 そして全体のバランスを見ながら中、後景用の水草を植え込んでいきます。有茎の水草は浮き上がらない程度にやや深めに植え込むとよいでしょう。 すべての植え込みが終わりましたら、今度は水を上限まで張り、水面に浮いた水草のクズやゴミをネットで丁寧にすくい取ります。
⑥フィルターのセット:水草水槽に最適なのがパワーフィルターです。 上部式やエアリフト式のフィルターは水をばっ気するので、水草に必要な二酸化炭素を空気中に発散してしまいますので、お薦めできません。(EHEIMやFLUVALの外部フィルターが代表的です)
⑦二酸化炭素:照明をつけているときは二酸化炭素を添加が必要になります。ご承知のとうり、水草 は光合成により光エネルギーを利用して、二酸化炭素と水からブドウ糖を作っています。↓供給方法
•自然添加式:プッシュ式ボンベを使って拡散筒の中に溜め込み自然に溶解させる方法。
•強制添加式:高圧ボンベを使って拡散器により細かい泡にして水槽内に添加する方式や外部拡散器を使ってパワーフィルターの水流を利用して溶解させる方法がある。
→強制添加式をお薦めします。
⑧照明の設置:照明は明るく強い光量であることが必須条件です。蛍光灯は高演色ランプ (PG-Ⅱやパルック)を使いましょう。 赤青色の植物育成用ランプ(PG-Ⅰ)などは必要ありません。たしかに赤系の水草に対しては鮮やかに見える効果はあるでしょうが、光量は低く、 水槽の底部までは光が届きにくい欠点があります。60cm水槽での理想的な光量は20wが2灯ある蛍光灯が2台必要です。[合計80w以上が理想] 照射時間は約10時間。
⑨エアーポンプ:エアーポンプによるエアーレイションは消灯後の夜間用に使用します。夜、照明を消した後の植物は酸素を消費しはじめます。酸欠の防止と油膜解消の一石二鳥の効果あり。